塾や予備校に通わずに大学に合格することって可能なの?
このような疑問や悩みをお持ちのみなさんは必見!
自身は塾・予備校を1度も活用せずに某国立大学に合格し、その後塾で多くの大学受験生を指導してきた現役塾長が、独学での受験に成功するタイプや成功するために必要なことを解説します。
独学受験生の視点も塾側の視点も合わせ持つ人はそんなに多くないと思いますので、ぜひ参考にしてください!
塾・予備校無しの独学大学受験で成功するのはどんなタイプ?
塾や予備校に行かずに大学入試で成功することは十分可能です。
ただ、向き不向きがあります。
すべての人が独学受験で成功する訳ではないのです。
では、どのようなタイプが成功するのでしょうか。
①自己管理のできる人
言うまでもなく、独学受験は自分との戦いです。
誰も管理してくれません。
「ゲームしたい」
「動画見たい」
こんな誘惑に負けていては合格を勝ち取れません。
自分を律してペースを崩さずに学習していくことが必要です。
これができない人は塾・予備校・家庭教師に管理してもらう必要があります。
実際、最近伸びている大学受験向けの某塾は、「管理の徹底」を売りにしています。
1週間の学習内容やペースを決め、遂行度合いをチェックし、不足があれば目標に到達するまで追いかけます。
多くの大学受験生がそのような管理を必要としており、それに毎月数万円の費用を支払っているのです。
②課題分析能力・課題解決能力のある人
例えば模試結果を見たときに、
英語の偏差値は目標に達しているけど、時間がギリギリだったな。
もうちょい解くスピードを上げるために読解の演習では時間計ろう。
数学は確率が課題。
明日からチャートやり直そう。
このような分析と判断ができる人ですね。
勉強で成果を出すためには、どの科目でも共通して
「できなかったところをできるようにする」ということが必要です。
知識の不足が原因なのか
練習の不足が原因なのか
解法の判断ミスが原因なのか
スピードが原因なのか
これらをきちんと分析しなければなりません。
そして原因を分析したらそれを解決するのです。
解法を知らない問題が出ていたのなら、解法を理解して覚えて練習し、解けるようになったかの確認までします。
これらの分析・行動・チェックまで含めて自分で行動できる人は成功します。
また、わからない問題にぶつかったときにも課題解決能力が必要になります。
ネットで調べて理解できることもあるかもしれませんし、友人や学校の先生に質問したら解決できるかもしれません。
いずれにしても、独学受験の成功者は分からない部分をどうにかして解決しているのです。
③意志の強い人
独学受験に成功した人たちを何人も見てきて、彼らに共通していると感じられる性質は、
意志が強いことです。
決めたことは必ずやり遂げます。
決して諦めません。
2浪して医学部に入った友人に、
諦めようと思ったことないの?
このように聞いてみたことがあるんです。
「諦めることなんか1ミリも考えなかった。何回浪人しようが受かるまで受けるだけ」
こんな返答でした。
こういうタイプは入試という大きな目標に対してはもちろん、日々の勉強においても決めたことはやり通すことができます。
④結局、能力・性格・性質として備わっていないと難しい
自己管理能力にしても課題解決能力にしても、素質の部分が大きいと思います。
もちろん後からそういう能力を身につけるタイプもいますし、意志の強さだけで他の能力の不足をある程度カバーしちゃう人もいますが、それはごく一部の人に限られます。
もしこれを読んでくれているあなたが独学受験をしようと考えている人ならば、まずは自己分析を深くしてみると良いでしょう。
自己分析の結果、自己管理ができない、課題の発見・解決ができない、意志が強くないと判断するならば、塾や予備校を活用したほうがいいかもしれません。
独学受験で成功するためのポイント
ここからは、塾や予備校に通わずに独学受験で成功するために必要なことをお伝えします。
①学校をうまく活用する
塾や予備校に通わない場合、新しい知識を教わる場は、ほとんど学校のみとなります。
ここでいかに知識を吸収するかがカギです。
学校の授業で基礎を理解してしまえば、問題集を解くときにも効率よく進めることができます。
また、進学校であれば授業で受験対策として過去問演習なども行ってくれることもありますし、教材も大学受験用問題集を使っていることがあります。
学校の予習・復習を完璧にしておけば、それだけである科目において合格レベルに達することもあるのです。
ただ、これは塾で教えるようになってから知ったのですが、高校によっては学校の授業でやっている内容を完璧にしても全く入試に通用しない場合があります。
むしろ入試頻出のちょっと難しいポイントなど積極的にカットしちゃうんです。
(定期テストで点とりやすいので、推薦入試狙いの人にとってはお得なんですけどね。)
ということで、学校の授業だけで受験に対応できる力がつくかどうかは、高校によります。
そして、先生にもよります。
中には予備校講師顔負けの受験向け授業をしている先生もいます。
自分の高校が授業だけで受験に対応できる高校か、気になるようなら先生に聞いてみるといいでしょう。
それからもう一つの学校活用法。
それは、
先生に質問する
ということです。
独学で一番困るのは、解説を読んでも理解できないという場合です。
そのような場合には先生に質問しまくって理解しましょう。
多くの先生は前向きに努力する生徒が困っていたら快く助けになってくれるハズです。
とある独学受験成功者は、
学校の先生は使い倒しました!
と言っていました。
ただ、先生も忙しいので、質問が多すぎると対応できないこともあるでしょう。
解説読んでもわからないポイントがあまりに多いタイプの場合、そもそも独学受験に向いていないかもしれません。
②参考書・問題集を吟味して1冊を完璧に仕上げる
巷には大学受験におすすめの教材の情報があふれていますね。
いい教材なら沢山買って全部やればきっと受かるはず!
しかしこれは良くないパターンです。
全部が中途半端になり、結局力がつきません。
ウチの教室にもよくいるんです。
友達がいいって言ってた問題集買ってきました!
といって色々手を出すものの結局やりきれない生徒が。
志望校が違えば使うべき教材も違うのに、
「みんな使ってるから」
という理由だけで選ぶのはNGです。
最近では目標とするレベルに応じた問題集をおすすめしてくれているサイトも増えてきましたので、そういう情報を活用し、「正しいレベルで」、「正しい分量で」教材を選ぶ必要があります。
それができるかどうかも独学受験が成功するかどうかの重要なポイントです。
③ネット学習をうまく活用する
YouTubeには基礎の理解に役立つ動画がたくさんあります。
入試問題を解説しているものも多いです。
知恵袋ではあなたが感じたのと同じ疑問が解決されているかもしれませんし、質問すれば誰かが正しく答えてくれるかもしれません。
つまり、インターネット上には、学力を高めるための様々な情報やツールが転がっているのです。
しかもこれらはすべて無料です。
実際私も、生物など自分が学んでこなかった内容を質問されることがあるんですが、このようなネットの情報を活用することで生徒に説明できるレベルまで理解することができています。
インターネットは独学受験生にとって最強の味方ですから、存分に活用しましょう。
また、少しのお金を払っても良いなら、成功へのルートを短縮することが可能です。
例えばスタディサプリ。
【スタディサプリ】動画授業で苦手を克服スタディサプリは、非常に分かりやすく網羅的に学習できるなどメリットが大きいにもかかわらず、月額2,000円ほどで利用できるのでおすすめです。
私も教室責任者になってから、授業の質向上のために一時期有料で活用していましたし、個別指導で受験科目をすべて受講しようとすると予算オーバーになる場合などに塾生に勧めることもあります。
もしも私が大学受験生のときに戻るなら、間違いなく活用すると思います。
それだけコストパフォーマンスに優れています。
独学受験で成功したい人は、まずは14日間無料で体験してみるといいかもしれません。
もちろんその後継続しなければ費用は一切かかりません。
④頭を使って改善し続ける(PDCAサイクル)
PDCAサイクルとは、Plan(計画)→ Do(実行)→ Check(評価)→ Act(改善)の4段階を繰り返して業務を継続的に改善する方法
Wikipediaより
塾に通っている人は、
適切なペースで学習しているか
適切なレベルの学習をしているか
きちんと定着しているか
などについて、担当講師やチューター、教室責任者がチェックと管理をしてくれます。
ちょっと道を踏み外しても修正してもらえるんですね。
しかし独学受験生は自分でチェックして判断しなければなりません。
時には自分がやっていることが正しいかどうかわからないまま突き進まなければなりません。
きちんと頭を使って常に改善を目指すことが必要なのです。
PDCAというのはビジネス用語みたいなイメージがある人もいるかもしれませんが、勉強にも役立ちます。
もしかしたら無意識にこのような流れで改善している人もいるかもしれません。
Plan⇒Doの部分については多くの人が問題なく進めていると思いますが、成功者はCheckとActの部分を上手にやっています。
具体的に言えば、入りにくい英単語をリスト化してトイレに貼っておくなどの行動です。
独学で大学受験を目指す人は、ぜひ意識してみてください。
まとめ
この記事では塾や予備校に通わずに大学に受かるために必要なことを解説しました。
独学受験では、不安や焦りを感じながら見えないトンネルの出口に向かっていくような厳しさがあります。
そんなときは1人で抱え込まずに友人や先生、家族に相談してみましょう。
1人じゃないんだと実感できる筈です。
これを読んでくれたすべての独学受験生を応援しています!
自分の力だけでチャレンジしよう!という方々のお役に立てれば幸いです。
最後に、これから志望校を選んでいく人へ。
志望校について分析しようと思ったらまずは資料請求をするのが一番です。
資料をよく読んで、納得のいく志望校選びをしましょう。
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