【クイズで勉強!】中学社会(公民)「資本主義・企業・株式会社」

株式会社 中3社会

こんにちは!個別指導塾の現役塾長です。

このページでは、中学社会の公民より「生産と企業」について解説します。

・資本主義とは何か
・株式会社のしくみ
・独占と寡占

これらのことが理解できます。

解説の後には復習クイズもありますので、テスト勉強や受験勉強に役立ててください。

楽しく学んで得点アップ!

先にクイズにチャレンジしたい人は目次からクイズを選んでくださいね!

それでは解説です。

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生産のしくみ

財やサービスを作り出すことを生産といい、企業がこの生産をおこなっています。

パン屋さんがパンを作ることも、農家の人が米をつくることも生産です。

資本主義経済

資本主義経済を一言で言うと

資本を持つ企業が労働者を雇い、利潤を目的に生産活動を行うこと

ということになります。

資本=経営を行うための資産(お金や設備)

労働者=労働力を提供して賃金をもらう人

利潤=もうけ=利益

例えば、パンを生産する企業の場合。

資本家は企業に資本としてお金を提供します。

企業はそのお金で材料の小麦粉を買ったり労働者に給料を払ったりします。

そうして作られたパンを売り、小麦粉の代金や労働者の給料以上のお金を得ます。

この払った分以上に得られたお金が利潤です。

そして、また新たに小麦粉を買って労働者に給料を払い、次の生産をおこないます。

これを再生産といいます。

また、ある程度の利潤が出ると、

もっとたくさんパン作るためにもう一台新しいオーブンを買おう!

などと、生産の規模を拡大しようとします。

これを拡大再生産といいます。これによりさらに大きな利潤を得ようとするわけです。

このような経済のしくみを資本主義と呼びます。

企業の種類

大きく分けると、企業には「公企業」と「私企業」の2つの種類があります。

公企業

公企業というのは国や地方自治体が資本を出して運営しており、利潤の追求を目的としていません。

公共の利益のために経営されており、次のようなものがあります。

①特殊法人
 NHKなど

②地方公営企業
 市バス・水道局など

③独立行政法人
 国民生活センターなど

水道局が利益のために値上げしちゃうと、払えなくて水が使えず困ってしまう人が出てきてしまいますね。

私企業

企業のほとんどは私企業で、利潤の追求を目的に経営しています。

つぎの2つを覚えます。

①個人企業
 農家や個人商店など

②法人企業
 株式会社など

個人か会社組織かの違いと考えていいでしょう。

大企業と中小企業

塾の生徒に「知ってる企業挙げて!」って問いかけると、

「ソフトバンク!」

「トヨタ!」

「マクドナルド!」

など有名な企業が挙がってきます。

このような誰もが知っている企業が大企業です。

一方それ以外の企業は中小企業と呼ばれ、企業数の99%以上を占めます。

日本の企業はほとんど中小企業だということが分かりますね。

そして労働者の約70%は中小企業で働いています。

残りの30%ほどは大企業に勤めていることになりますが、大企業は数は少ないけれどたくさんの人を雇っているということです。

また、中小企業の中には独自の技術を開発したり新しい産業分野に進出して成功する企業もあり、それをベンチャー企業といいます。

株式会社

株式会社のしくみ

みなさんがパンを生産する会社(〇〇製パン)を作ろうとする人だったとします。

会社を作るのに必要な元手が1000万円必要なところ、100万円しかもっていなかったらどうしますか?900万円も足りません。

お金を貸してくれる親切な人がいればいいですが、普通は見ず知らずの人にお金を貸すことはありませんね。

しかし、株式という仕組みによって、そんな状況でも資本を集めることができちゃうのです

お金が必要な会社は、お金をもっている出資者に株式を買ってもらいます。

(株式を買った出資者を株主と呼びます。)

例えば1株100万円でAさんが5単位(500万円分)株式を買ったとしましょう。

そしてBさんが400万円分買えば○○製パンとして事業を進めていくことができるようになりますね。

株主のAさんやBさんにはどんなメリットがあるの?

そうですね、メリットがなければ結局見ず知らずの人にお金貸してるのと同じですね。

実は株主には、会社の経営によって得た利益の一部を配当として受け取れるという権利があります。

めちゃめちゃ業績のいい会社の配当は7~8%ほどになることもあります。

つまりAさんは500万円分出資した結果、毎年35万~40万円を受け取ることができます。

さらに、株式は自由に売買することができます。

好業績の会社の株式はみんな欲しがるので値上がりします。

○○製パンの株式が1株100万円だったのが200万円に値上がりすることもあります。

そうするとAさんが5株すべて売れば1000万円になりますね。

もともと500万で買っているわけですから、売却益500万円ということになります。

この株の売却益のことをキャピタルゲインといいます。

このように株主になると配当を受け取れたりキャピタルゲインを得られたりして儲けることができるのです。

あとは株主優待券をもらえたりします。

例えばすかいらーくの株をもっていれば食事券がもらえるとか。

へーいいな。ボクも株買いたいな!

学生が株買うとか無理じゃない?

いえいえ、実は株を買うのに年齢制限はないのです。学生でもできちゃいます。

(証券会社の口座を開くのに保護者の同意は必要ですが。)

でも注意してください!

儲かることばかりではありません。

会社の業績が悪くなると1株30万円とかに値下がりするかもしれませんし、最悪倒産したら出資した500万円がパーになることもあります。

しかし出資金を失う以上の責任を負うことはありません

株主総会

株主たちが集まる会議があり、それを株主総会といいます。

株主総会では会社の事業の基本方針を決めたり、取締役を選出したりします。

つまり、株主は会社の経営に口出しすることができるということですね。

この会議、1人1票ではありません。

それぞれの株主が持ち株分の議決権をもっていますので、上の例であればAさんが5票、Bさんが4票持っているイメージです。

「株式会社」まとめ

出資する人=株主

株主は利潤の一部を配当としてもらえる

・株主は株主総会に出席し、経営に参加できる

・倒産すると出資金を失うがそれ以上の責任は負わない

生産の集中と独占

ビールのメーカーといったらどんな企業が浮かびますか?

それほど多くは出てこないと思います。

なぜなら日本のビールはアサヒ、キリン、サッポロ、サントリーの4社で99%ほどを生産しているからです。

このように少数の企業が生産の大部分を占めるようになることを生産の集中といいます。

ビール以外には、車や宅配便などでも生産の集中が見られます。

独占と寡占(かせん)

独占=ある商品の生産や販売を1つの企業が完全に支配する状態

寡占=生産や販売を少数の企業が支配する状態

(寡占を含めて独占という場合もある)

例えばビール生産企業の4社が、

4社で値上げしてみんなで儲けようぜ!

と言って値上げしてしまった場合、消費者が困ってしまいますね。

このように自分たちだけ儲けようと、価格や生産量について結ぶ協定のことをカルテルと言います。

カルテルのような独占の弊害を防ぐために独占禁止法という法律があり、これにもとづいて公正取引委員会という組織が企業の活動を監視しています。

解説は以上です。

ここからは復習クイズ!頑張ってください!!

中学社会(公民)「資本主義・企業・株式会社」クイズ12問

株を持っている人が、企業の利潤の一部から受け取るものは?
国や地方公共団体が資本を出して運営する企業を何という?
利潤の一部が生産するための資本に加えられて、生産の規模が拡大していくことを何という?
生産や販売を支配する少数の企業が、生産量や価格について結ぶ協定
企業の活動を監視する行政委員会
独自の技術を開発したり、新しい産業分野に進出したりする企業
日本では、大企業と中小企業の数はどちらが多い?
独占による弊害を防ぐための法律
会社の経営方針の決定や取締役の選出などを行う会議
株式を買って出資者になったものを何という?
1つの企業や少数の企業が、生産や販売を支配する状態を何という?
労働者は企業に何を提供して何を受け取る?
中学社会(公民)「資本主義・企業・株式会社」クイズ12問
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クイズは以上です!

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