こんにちは!個別指導塾の現役塾長です。
今回は年収について書きます。
塾講師の年収アップのためのキャリアプランってどんな感じ?
今より稼ぐにはどうすればいいんだろう?
塾講師として働いている人やこれから働こうと考えている人の中には、このような疑問や不安をお持ちの方もいると思います。
そのようなみなさんの参考になるよう、月給22万から塾講師をはじめ、10数年後に年収1000万を達成した私の経験をお伝えします。
どのようにキャリアアップし、どのように年収アップしてきたかの実際の流れを書きますので、一つの例として参考にしてください!
①塾講師始めたて時代(集団指導塾)
大学卒業後少しのモラトリアムを経て、小規模な集団塾に就職します。
このときの月給は22万円でした。
ここでは中学生5教科の指導と、オリジナルテキストの作成や経理などの事務作業、保護者面談や保護者向け入試説明会の運営など様々な仕事を与えられました。
1年目は授業準備だけでもかなり大変だったのに、その他の仕事もボリュームがありキツかったことをよく覚えています。
今で言うブラック企業で、夏期講習では10時間近く授業をして残業代無しというような環境でした。
講師の出入りも激しく、私が在籍した数年で1教室で5人くらいは辞めていきました。
しかしここでの経験が後に大きく役立ちます。
何もわからない仕事もバンバン振られた結果、2年ほど経過したときには塾の運営にかかわる仕事は一応一通りこなせるようになりました。
ハードに仕事したことで短期間で大きく成長できたので、今となっては良い経験だったと思えます。
②個別指導塾教室長時代(初期)~生徒を増やす
その後ちょっとした縁があり、今やってる塾の経営者に雇ってもらうことになります。
今度フランチャイズの個別指導塾やろうと思ってるんだけど、教室長やらない?
塾の仕事に少し疲れていたので悩んだんですが、せっかくのチャンスだしと思い、受けました。
最初のころの給料は普通でした。
月給約25万円で教室長の仕事をスタートします。
この額は雇われたばかりの教室長の数字としては平均的だと思います。
生徒ゼロから新規で始めた教室は半年で50名ほどになりました。
損益分岐点を超えたときに非常にホッとしたのを覚えています。
「赤字運営を続ける=社長に養われている」という感覚でしたから。
ここから5年目くらいまでは少しずつ生徒が増え、在籍90名ほどになりました。
売り上げや生徒数に連動する給与体系で雇われていたため、年収も上がっていきました。
この頃までに年収は500万ほどになりましたが、「もっと稼ぎたい」という考えがあったわけでもなく、むしろ「日本人の平均年収超えたし良しとしよう」くらいの感覚でした。
③個別指導塾教室長時代(中期)~投資を始める
教室を始めて6年目くらいに在籍生徒数が初めて100名を超えます。
しかし、開校3年目あたりで雇った社員講師が退職し、社員は自分一人で他はアルバイトで回さなければならない状態になりました。
自分の目の届かないところも出てきて、少しずつ生徒を減らすことになってしまい、ある考えに至ります。
「社員が抜けるとか、自分が体壊すとか、他にも何か予期せぬ事件が重なったりして生徒が50人になっちゃったら結構収入減っちゃうなー。そうすると家族養えないかもな。」
そう考えた私は、サラリー以外の収入の柱をつくろうと、投資について学び始めます。
何でもやってみよう精神の私は、よくわからないままとりあえず証券口座とFXの口座を作りました。
ネットで見つけた情報を鵜吞みにして個別株を買い、利益が出たらすぐ売ってみたり、当時スワップポイントが魅力だった豪ドルをハイレバで買って大ヤケドしたりしながら学んでいきます。
塾屋は出勤が午後からなので、その気になれば平日でも結構トレードに時間を費やすことができます。
しかしデイトレードやスイングトレードなど短期トレードを続けていくと、教室でもチャートが気になるようになったりして本業に支障が出てきてしまいました。
そこで見つけた方法が「投信積み立て」です。
これは毎月一定の額で投資信託を購入していく方法なんですが、証券口座で設定しておけば自動でやってくれます。全く本業に支障がでません。
しかもパフォーマンスもいいんです。数年で1.5倍になることもあります。
これを初めて10年以上になりますが、もっと早く知ってもっと早く始めることができていたらどんなに良かっただろうと思います。
できることなら大学生から始めたかったですね。
ローリスクなのに、時間という武器によってハイリターンを得られる素晴らしい方法です。
まだ始めていない人はすぐにでも始めるのがおすすめです。
話を塾に戻します。
7年目以降、年によっては在籍90人を割ることもありましたが、基本給が上がっていたため年収は大きく下がることはなく、10年目くらいまでの年収は600~700万で推移していました。
このころ、特に家計的に困ることもなかったのですが、子どもたちも大きくなってきて、教育費のことなどを考え「もっと収入増やしたい」と感じるようになります。
④個別指導塾教室長兼役員時代(年収1000万達成!)
前述のとおり売上・生徒数に連動する給与体系だったので、「収入を上げたい」と考えたときに真っ先にすべきことは生徒数の増加でした。
しかし、塾講師や教室責任者をやったことがある人はお分かりだと思うんですが、「生徒を増やす」って簡単なことではないんです。
生徒増やすのに注力したってことは、チラシポスティングとか校門前配布とかガンガンやったのかな…
このように考える人もいるかもしれませんね。
でも私はそういう営業活動は一切しませんでした。これからもしません(笑)。
ではどうやって生徒を増やしたのかというと…
徹底した満足度の向上です。
即効性はありませんが、目の前の生徒たちの満足度向上が1年後・2年後の生徒数の増加につながることを経験から学んでいました。
本気で気持ちを込めて指導していると地域が認めてくれているのが分かるようになるんです。
折り込みチラシなど全く入れなくても紹介だけで生徒が増えていきます。
(「満足度向上ってどうやるん?」って思った方。これ書くとめちゃくちゃ長くなるので別の機会に書きます。)
そのような取り組みを続けた結果、生徒数が120名前後になりました。
そして年収は800万を超えてきます。
そしてさらに幸運なことに社長から
教室の運営だけじゃなく会社の運営にもかかわってほしい
と打診されます。
これを二つ返事で快諾し、小さな会社ではあったものの役員になったことで年収は900万になりました。
ここまでが私が経験した年収アップルートで、現在に至ります。
おい、年収1000万になってないじゃないか!!
こう感じた方すみません。
年収1000万を達成したときの内訳は、投資による収入も含んでいるんです。
ということで、年収1000万達成年度の収入内訳!
①本業個別指導塾 900万
②株・投資信託 50万
③FXの収入 60万
④ビットコインなど 150万
合計 1160万円
※②~④は含み益ではなく確定利益です。
まとめ~塾講師も収入を上げることが可能!
どの業種・どの会社においても、社員の収入が上がるためには会社の売上・利益が増大することが必要だと思います。
そして利益の増加に対する貢献度が高いほど収入が上がりやすくなります。
塾講師が収入を上げるための一つ目の方法は、満足度を上げて生徒を増やすということです。
営業トークを磨いて多くの講座を受講してもらうことも、短期的には売上増加につながるかもしれません。
しかし、それでは長期的に生徒を増やしていくことができません。
もらう対価を超える熱意をもって指導に当たることが、満足度を上げるためにまず必要なことです。
ただ、一人の塾講師が指導できる生徒の数には限りがありますので、目の前の生徒たちに満足してもらって売上を増やすことができたとしても限定的で、昇給の幅は小さいでしょう。
教室全体、塾全体、会社全体の売上に貢献できるようにするには、教室管理者やエリアマネージャーなどの役割を担い、チームとして向上していくことが必要です。
現在塾講師で収入アップを目指している方は、日々の業務の中で管理職に必要なスキルとは何かということを常に考え、身につけていくことを心掛けていきましょう。
そのようなスキルを身につけた後には会社で重要な役割を任されるようになるはずですし、そうなれば普通の会社なら収入も上がります。
何なら塾を開業して成功し、それなりの収入を得ることも可能でしょう。
このようなスキルアップ・キャリアアップを重ねるというのが年収アップのための二つ目の方法です。
三つ目は投資を始めることです。
最近では株でもFXでもビットコインでも、ネットで口座を開設してすぐに取引を始めることができます。
しかもデモトレードで練習もできますし小額から始めることも可能です。(いきなり大きな額を突っ込むのはやめましょう!大ヤケドします。)
前述の投信積み立てなら、知識や経験がなくても長期的に見ればかなり高い確率で資産を増やすことができます。
投資はリスクが怖いな~
このように感じる方は、FXやビットコインは後回しにするとしても、投信積み立てだけは始めるといいと思います。
四つ目としては副業が挙げられます。
会社によっては禁止されているところもありますので注意が必要ですが、オンライン家庭教師などは割と需要がありますし、塾と全く関係ないところでバイトするのもいいでしょう。
副業で得たお金を投資に回していけば、10年後・20年後の資産は大きく変わってきます。
金融庁のHPで試算できるんですが、毎月3万円を年利5%で積み立てたとすると、
10年後に465.8万円
20年後に1,233万円
になります。
ということで結論。