この記事では塾講師をやってみたい人に向けて必要な資格・知識・考え方を解説します。
講師志望者向けではありますが、塾講師ってどんな人なんだろうって気になる方にも参考になると思います。
塾講師に資格いる?
結論。いりません。
「塾の正社員って教員免許もってるの?」ってたまに聞かれるんですが、私も他の社員も持っていません。(持っている人もいます。)
教員免許を持っていることで有利に働くことがあるとすれば、保護者からの信頼感くらいでしょうか。私は面談で「教員免許持ってないんです。」って言いますけど、それで信頼を失ったことはありません。(と思っています。)
塾の評価って「成果出せるかどうか」で決まりますから。
英検・漢検・数検の2級
TOEIC〇〇点以上
書道〇段
などは、あれば面接でのアピールになりますが、なくても問題ありません。
ということで、「何も資格ないけど塾講師できるかな~?」と心配に感じているみなさん、安心してください。資格はいりません。
学歴は高いほうがいい?
講師の学歴をオープンにしている塾であれば、高学歴のほうが保護者からの信頼を得やすいと思います。
講師の学歴を公にしない塾なら、「自分の学歴で講師をやって大丈夫かな?」と心配することはありません。
ただ、最低限の学力が備わっていないと授業ができません。
・因数分解ができない
・連立方程式の計算ができない
・中学レベルの英単語のスペルがあやしい
・漢字が書けない
こんな感じだとやめておいたほうがいいです。
授業時間と同じくらいの予習時間(無給)が必要になるかもしれないです。
学歴不問とはいえ学力は高いほうがいい場合が多いです。
急な質問への対応の幅が広がりますし、一つの問題に対して広い視点で見ることが出来れば、生徒の能力や状況に合わせた指導ができるからです。
ただ、学力や指導スキルはきちんと生徒のことを考えた指導を重ねていけば後から自然と身につくものですので、それほど不安に感じなくてもよいでしょう。
ということで「高学歴のほうがいいの?」の答え。
高学歴でなくても大丈夫だが、学力に不足があるならそれをカバーするために努力する意志は必要!
必要なこと、向いてるタイプ
【責任感が必要】
塾講師をするうえで最も必要なことは何でしょう?私が考える答えは責任感です。少し大げさな言い方をすれば、講師のかかわり方によって生徒の人生が変わることがあります。
だから「今日ちょっと行きたくないから熱出たことにしよ~」ってしたくなっちゃう人は向いていません。
【根気も必要】
生徒によっては何回も同じことを指導しなければならないことがあります。
1回の説明で理解できず、繰り返し繰り返し指導してやっとできるようになるタイプもいるのです。
「前も言ったじゃん!」って面倒くさくなっちゃう人は向いてないかもしれません。
【短気はダメです】
学習指導をしていくうえで、怒ってプラスになることはあんまりありません。
「なんでできないんだ!」と怒ることなど、もってのほかです。
やる気をなくす、委縮する、怒られないようにズルするなど、いいことがないんです。
過去には舌打ちしてしまったことがきっかけで講師変更になったケースもあります。
(約束を守らなかったりルールを守らなかった場合には毅然とした態度で指導することは必要なので、それをしないことを「怒らないことである」と誤解しないようにしてください。)
【無口すぎる人は向いてないかも】
普段が無口でも仕事中はしっかり生徒とコミュニケーション取れる人なら問題ないんですが、そもそも人と話すのが苦手だったりすると難しいことがあります。
そういうタイプは生徒の理解度を推し量ったり、考えを引き出したりすることができずに一方通行の授業になってしまうことがあります。
【明るい人は向いています】
みなさんも、学校で面白い話をしてくれる先生の授業をよく聞き、話がつまらない先生の授業はあんまり聞かなかった経験はないでしょうか。
生徒を笑顔にすることが出来ればやる気も高めやすいですし、信頼感も得やすいです。
信頼している講師の指導に従いやすいのは言うまでもありませんね。
【人のため精神】
人のために行動するのが苦にならない人、他人の喜びを自分の喜びに代えられる人は向いています。
生徒のためを思っている講師は常に最善の指導を考えて行動するため、成果が出やすいのです。
ただ、自己犠牲の精神を発揮しすぎると、悪い塾だといいように使われてしまうので、そこは注意してください。
【常に勉強していく前向きさ】
知識の不足があれば勉強して補ってから授業しなければならないのはイメージしやすいと思います。
知識がある場合にも、より良い教え方、理解力に応じた指導法などの指導スキルを学んでいくことが必要なんです。
高学歴の人で「自分は大体の問題は解けるぜ!」と言って教え方を練ったりしないと「あの先生わかりにくい」と言われてしまうことがあります。
いろいろ書きましたが、責任感さえ備わっていればそのほかの知識・技術・考え方は後からでも十分ついてきます。
「先生に教わってよかった!」と言われた時の喜びは一生忘れられないものとなります。
アルバイトとしてやってみたい人も、社員として多くの生徒とかかわっていきたい人も、塾を生業として生きていきたいひとも、ぜひ一人でも多くの生徒を幸せにしていきましょう!
それが自分の喜びになりますから。