【中学生が勉強しない理由とは?】勉強不足を解決する方法

勉強

うちの子ホント勉強しないんです…

勉強しなさいって言ってもケンカになるばかりだし。

どうしたらいいの?

塾をやっていますので、このようなお悩みを抱えた保護者の方のお話を本当によく聞きます。

この記事を読むと次のことが理解できます。

・中学生が勉強しない理由4つ
・勉強をするようになるための解決策
・保護者の具体的な行動の仕方

これまで15年以上にわたり勉強嫌いな生徒を指導してきた現役塾長がお伝えします。

スポンサーリンク

中学生が勉強しない理由4つ

①わからないから

ほとんどの生徒が、

勉強やんなきゃなー

やったほうがいいのは分かってるんだよなー

と感じています。

しかしいざ机に向かって問題を解こうとしても解けないんです。

いくらやったほうがいいと分かっていても、できないことに自分から進んで取り組み、しかも継続することは大人でも難しいですよね。

②結果がすぐに出ない確実に出るわけではないから

勉強ってテストの得点とか模試の偏差値とか、本人の手応えとか、目に見える形で成果がでるまでに少し時間がかかってしまうんですね。

私の塾にはアルバイトをしている高校生も結構いるんですが、彼らはアルバイトを嫌がりません。

なぜなら働いた分だけ確実にお金になるからです。しかもいつ報酬を得られるかも明確だからです。

勉強が苦手なタイプは「ちょっと頑張ったなー」っていうくらいの努力量だとすぐに結果が出ないこともよくあるんですね。

そうすると「やっぱ無理じゃん」ってなってしまいます。

③楽しくないから

経験上、勉強がすごくできる生徒でも、「楽しいから」という理由で勉強する人はかなり少ないです。

彼らは「良い点を取れてうれしい」、「良い成績をとれてうれしい」、「成績を上げればほしい結果(志望校合格など)が手に入る」という気持ちをモチベーションに努力しています。

しかし、「因数分解楽しい!」とか「戦国時代楽しい!」など、部分的に楽しさを感じることはよくあります。

解ける喜び興味を持てる分野というのがポイントです。

④やれと言われるから

心理学的に次のことが言えることらしいのです。

自分で決めたことは苦しくてもやれる。他人から言われるとストレスを感じる。

ただでさえ①~③の理由でやる気になれないのに、そこで「勉強しなさい!」って言われると完全に逆効果です。もうトドメです。絶対にやりません。

やらないだけならまだしも、やっているフリをしたり、ごまかしたりするようになってしまいます。

勉強をするようになるための解決策

上の理由を一つひとつ取り除いていけば必ずやるようになります。

だってもともと「やったほうがいい」って思っているんですから。

①わかることからわかるペースでやる

ポイントはスモールステップ成功体験です。

初めは本当に1問からでも構いません。

「この問題パターンだけ解けるようにしよう!」

「この単語だけ覚えよう!」

という課題を一緒に考え、そのハードルのクリアを目指します。大事なのは「自分で決めたハードルを乗り越えられた」という感覚です。

それを積み重ねていくと、いずれより高いハードルを越えられるようになります。

この考え方により、やらない理由①わからない②すぐ結果でない、は解決です。

越えられないハードルではないため、わからなくて挫折することもないですし、努力が結果に結びつくという感覚を持ってもらうことができます。

②楽しくできるように工夫する

上の小さなハードルを乗り越えていって成功体験を積み重ねるという方法で行けば、解ける喜びが楽しさにつながるはずです。

興味のある内容から始めることも有効です。

それから嬉しさを楽しさに変えるという方法もあります。

沢山ほめるんです。本当にたくさん。大人からすると「そんなのできて当たり前じゃん」って思うことでも「よく頑張った!素晴らしい!」と伝えます。

「問題解けると沢山ほめられて嬉しいなー」っていう気持ちが、

「問題解けると楽しいなー」っていう気持ちに変わっていきます。

③「やりなさい」って言わない

前述のように自分で決めることが重要なんです。

間違っても、

この問題集20ページやるまでご飯なし!

とか言わないほうがいいです。

それでも勉強してほしいなーと思うことはありますよね。

そういう場合は誘導しましょう。

例えば、

勉強する時間は自分で決めていいよ。やるときは言ってねー。お茶持っていくから!

なんて言うと、実質保護者の声掛けによって勉強していることになるのですが、子供が「自分で決めてやっている」という感覚になります。

また、勉強した後に「よく頑張った」と伝えると、「明日も頑張ろう」と継続性につながります。

ここで書いた内容は、すべて実際に私が塾で行っていることです。

保護者の具体的な行動の仕方

・「勉強しろ」と言わない
・たくさんほめる
・やることを一緒に考える
・できれば一緒に勉強する

具体例で説明します。

よーし、今日はお母さんあなたと一緒に勉強するわ!始めるときに言ってね。それまでに家事終わらせちゃうから

わかった!8時からやるよ!

今日はどこまでやるの?

今日はこの連立方程式の計算をできるようにしたいな

いい目標ね。お母さんもチャレンジしてみるわ。

なんか2問ミスしちゃったな。

そうなのね。お母さんはこんな風に途中式しっかり書いたらうまく解けたよ。

そうなんだ、じゃあボクもそうやってみよう!

よし、今度は正解だ!

すごいね、大きな成長じゃない!

このように行動を自分で決めさせながら、それをサポートしていくスタンスが正解です。

とはいえ、「中学校の勉強一緒になんて、時間的にも内容的にも無理!」と感じられる方もいらっしゃるでしょう。

たまにでもいいんです。お子さんの勉強を少しでも手伝うことによって味方だと感じてもらうことが大切です。

また、一緒につまずくとお子さんの苦しさを共感できるため、「なんでわからないの!」などという禁句を言うこともなくなります。

学習習慣が身につくまでそのような接し方をしていけば、いずれ手伝いが不要になります。

やる気が出るまで時間がかかっても、同じ問題で何度つまずいても、根気よく味方でいてあげることで、行動が変化していくはずです。

これまでお子さんが勉強しなくてお困りだった保護者の方は、「勉強しなさい」を封印して、根気よく寄り添ってみてください!

タイトルとURLをコピーしました