【現役塾長が解説】「失敗しない塾選びのポイント」

近くにいろんな塾があるけど、どうやって選んだらいいんだろう…

高いお金払うんだから失敗したくないな。

こんなお悩みをお持ちのみなさん。

このページでは、

塾を選ぶときに失敗しないようにするためのポイント

すなわち

良い塾を選ぶためのポイント

について、15年以上の教室運営経験をもつ現役塾長が解説します。

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ポイント1:問い合わせ時

「ちょっと塾探してみようかな」

と考えた場合、まず資料請求や電話問い合わせをすることが多いですよね。

このときから良い塾かどうかの判断はスタートします。

迅速な対応か

「事務的な仕事がきちんとできる塾は成績を上げられる」

と、私は考えています。

ホームページから資料請求をしたのに1週間以上何も反応がない場合などは、

この塾ちょっとヤバイかも

って思っていいかもしれません。

電話対応に問題がないか

敬語の使い方や、質問に適切に答えられているか、などを確認しましょう

初めて塾に問い合わせをしてくる方にとって、電話での応対が塾の第一印象を決定しますし、普通の塾はそれを認識しています。

にもかかわらず十分な研修を怠って電話対応がイマイチな塾の場合、

課題を発見する能力

課題を解決する行動力

不足していると考えていいかもしれません。

言うまでもなくこれらの能力は成績向上に必須です。

ポイント2:面談時

資料を見て、

この塾わりといい感じだわ。

体験させてみようかしら。

このように感じたら、大体次に面談を行うと思います。

面談時のチェックポイントは何でしょう?

以下のとおりです。

ニーズを汲み取れているか

「学習習慣を身につけさせたい」

「わからないところだけピンポイントで教えてほしい」

「自習室を活用したい」

「とにかく点数を上げたい」

など、塾に来る方たちは様々なニーズをお持ちです。

生徒・保護者の要求を知ろうともせずに

一方的に話してくるような相手の場合は要注意です。

「ニーズに応えよう」という意識がないために

満足のいくサービスが提供されないかもしれません。

ノルマに追われて、

この生徒に何としても入会してもらわなければ…!

と思っている塾ほど一方的に話してきて入会を勧めてくるので注意しましょう。

やたらと不安を煽ってこないか

今始めないと間に合わないですよ!

この成績では高校に行けないですね!

いろんな塾で入会面談におけるトークマニュアルがあり、それ自体は問題ないんですが、上のようなセリフを使って必要以上に不安を煽ることで入会に結び付けようとする塾もあるんです。

もちろん本当に間に合わないと判断される場合もありますが、その場合は根拠があるはずですので、聞いてみるといいでしょう。

「不安を煽ってくるな~」と感じられる場合は、その場で入会の判断をせず、一旦保留にし、冷静になってから判断するといいと思います。

実績を確認

実績と言っても合格実績ではありません。

合格実績を確認してもいいんですが、参考にならない場合があります。

なぜなら、「もともとできる生徒を特待生(授業料無料など)で集め、それらの生徒が実績を作っている」というケースがあり、塾の指導の良し悪しを測れないことがあるためです。

では、どんな点を確認すればよいでしょうか。

オススメの聞き方はこうです。

ウチの子と同じ学年の生徒の場合、平均すると大体どのくらいの期間でどのくらい成績伸びていますか?

きちんとした指導をしている塾の場合、大体成績は上がります。(もちろん上がり方に個人差はありますが。)

上の質問に対してもある程度具体的な数字で返答するはずです。

ポイント3:講師

教室長の仕事内容

成績向上には講師の力量が大きくかかわってきます。

「プロ講師なら安心」

「大学生は心配」

など、みなさん様々なイメージをお持ちですね。

しかし実際には、

成果を出せない名ばかりプロ講師や、

プロ顔負けの敏腕大学生講師もいるわけなんですね。

ではどうすればよい講師に当たるのか。

これは残念ながらです。

塾探しをしているみなさんの近隣の塾に

良い講師がいるかどうかは完全に運です。

しかしながら、ハズレ講師に教わることにならないために

知っておくべきポイントがあるんです。

地域の評判をチェック

口コミサイト等でチェックすることもできますが、その場合は注意が必要です。

正しくない情報やサクラによる書き込みがあり得るためです。

(ごく一部だとは思いますけどね。)

良い講師がいる塾・良い指導をしている塾は地域での評判もいいはずですので、身の回りの方々に聞いてみて参考にしてみるといいでしょう。

講師の定着率を確認

指導力は経験年数にある程度比例します。

経験の長いベテラン講師がどのくらい在籍しているかを確認してみるといいでしょう。

また、授業以外の業務が多すぎる塾もあるようです。

そのような塾の場合、「より良い指導」よりも

「目の前の営業や雑務」に追われ成果が出にくくなってしまうことがあります。

そうするとやりがいを見出せずに退職してしまうこともあるでしょう。

つまり、

在籍期間の長い講師が多い=熱意とやりがいをもって指導するベテラン講師が多い

と言えると思います。

働きやすい環境を整えることでパフォーマンスが向上するのは、塾講師に限ったことではありませんよね。

講師を学歴だけで判断しない

私のこれまでの15年以上の教室運営経験の中でも、「難関大出身でないが良い成果を出せる講師」が何人もいました。

学歴と指導力には多少の相関はあるかもしれませんが、

「高学歴=高い指導力」とは必ずしも言えません。

講師の性格や熱意によっても左右されます。

あそこの塾の講師は高学歴らしいから安心して任せられるわ

と考えているような場合は注意が必要です。

過去に私の教室にいた医学部生は、学業が忙しくて十分な準備をせずに授業をしていたこともありましたから。(もちろん医学部の人が全員そうだという訳ではありません。)

ポイント4:教室見学・体験授業

実際に教室を見学したり体験授業を受けてみたりすると、「良い塾かどうか」の見極めができます。

ここではその時のチェックポイントをお伝えします。

清潔かどうか

「教室が清潔である=成績が上がる」

これは言い過ぎかもしれませんが、

清潔であるということはスタッフや責任者が細かい部分まで注意して見ているということです。

そのような塾では生徒一人ひとりにきめ細やかなサービスを提供している可能性が高いです。

雰囲気

明るい雰囲気の塾の場合、活気のある授業が行われていて、生徒たちが楽しく学んでいることが多いと思います。

塾での勉強が楽しいとやる気につながりやすいですよね。

一方で、みんなが真剣に黙々とやっているような雰囲気の塾もいいでしょう。

逆に活気がなく、授業中なのに生徒が寝ちゃってたり、おしゃべりしちゃってたりするところは良くありません。

ウチに転塾してくる生徒から

前にいた塾では講師が授業中にスマホで遊んでたよ…

なんていう話を聞いたこともあります。論外ですね。

管理者がしっかりしている塾ではこのようなことは絶対に起こり得ません。

それから自習中の生徒の雰囲気などからも塾の良さがわかります。

自習スペースには一定時間講師が不在になることも多いのですが、そういった状況でもしっかり集中して自習する子たちがいる塾は良い塾です。

自習生の管理がきちんとできているということは、その他の学習指導やモチベーション維持もしっかりできているはずです。

入会後に指導してくれる講師が体験授業をしているか

体験授業だけ授業の上手い講師が行い、実際入塾すると別の講師が担当になるというケースがあるようです。

これは面談時にきちんと確認しておけば問題になることはないでしょう。

ただ、塾の都合でどうしても体験の講師と入会後の講師が異なってしまうことはありますので、その点はご理解いただければと思います。

体験のシステムとして可能なら、複数の講師で体験させてもらうとより安全に判断できるでしょう。

体験授業後の勧誘が嫌な感じではないか

入会数ノルマのある塾などは、体験に来てくれた生徒に何とか入会してほしいと思っています。

そのため、

「〇〇日までに入会したらプレゼント!」

「〇〇くん、絶対入るよね!」

「お母さん、今始めないと間に合わないですよ!」

こういった勧誘をしてきます。

場合によっては断った後にしつこく電話が来たりすることもあるようですので、そういった塾は注意が必要です。

良い塾は地域の評判で自然と生徒が集まってくるので、過度な勧誘は必要ありませんから。

ポイント5:費用

費用が明確か

悪徳塾あるある。

最初の説明では

「毎月の授業料はこんなにお安いですよ」

と言っておいて、後からオプションとか講習費とか教材費とかでどんどん費用が加算されていく。

普通の塾では授業料以外の費用や年間トータル費用についてきちんと説明するはずです。

その説明がなかったり、曖昧にされたりしたら注意が必要です。

私のところも個別指導塾のため講習費は人によって違うので、明確に「○○円かかります」とは言えないんですが、平均値や具体的な事例などで説明し、納得してもらっています。

特に個別指導塾では、

「講習でいきなり30万円の内容を提案された」

とかいう話も聞きますので、入会前や入会時に確認しておくようにしましょう。

安すぎないか

安くていいサービスを提供しているのであれば何も問題ないんです。むしろ最高です。

でも実際には「安かろう悪かろう」のところが多いんです。

個別指導で安いところの場合、

授業時間が短く1人の講師が4人の生徒を見る

というシステムだったりします。

1回の授業で計算1問しか説明されなかった

なんていうケースもあるくらいです。

相場より明らかに安い場合、結果として時間もお金も無駄にしてしまうことがあるので注意しましょう。

まとめ

いかがでしたか?

いろいろと確認すべきポイントがありますね。

大切なのは、

選ぶ側が十分にエネルギーを使って

メリットデメリットをしっかり把握し

きちんと納得できたら入会する

ということです。

みなさまの塾選びの一助となれば幸いです。

お読みいただいてありがとうございました!

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