【クイズで勉強！】中3社会（公民）「人権と憲法」

こんにちは！個別指導塾の現役塾長です。

このページでは中学社会の公民より、「人権の尊重と2つの憲法」について解説します。

後半には復習クイズもありますので、テスト勉強や受験勉強に活用してください！

先にクイズにチャレンジしたい人は目次からクイズを選んでくださいね。

人権思想の成立

「人は生まれながらに自由・平等などの人としての権利をもつ」という考え方が人権思想です。

今では当たり前のことと考えられていますが、昔は違ったのです。

昔のヨーロッパでは、国王が

といって思い通りの政治を行っていました。

と絶対服従を命じていたので、国民に自由や平等は認められていなかったわけです。

イギリスでは、このような王様の絶対的権力による政治に反対して1688年に名誉革命という出来事が起こります。（その前の1642～1649年にピューリタン革命（清教徒革命）という革命も起きています）

この名誉革命によって国民の権利や自由が認められ、「権利章典」という法律として書かれることになります。

そのような動きの中、「絶対王政は反対！」と考える3人の思想家たちが現れます。

この3人です。順番に解説します。

ロックの考えは、その後の「アメリカ独立宣言」や「フランス人権宣言」、「日本国憲法」にまで大きな影響を与えました。

モンテスキューは、「司法権・立法権・行政権」の3つの権利が国王に集中すると絶対王政につながると考え、それはやめるべきだと唱えました。

これらの思想家の影響もあり、イギリスに次いでアメリカ・フランスも自由・平等を大切にする国になっていきます。

1776年　アメリカ独立宣言

1789年　フランス人権宣言

また、もう少し時代が進んで貧富の差が拡大すると、

「自由・平等だけでなく、より人間らしい生活ができる権利を認めるべきだ」

という考え方が生まれました。このような権利を社会権といいます。

社会権は1919年にできたドイツの憲法、「ワイマール憲法」の中で初めて保障されるようになりました。

大日本帝国憲法

海外で「人権大事」という考えが広まると、日本でも同じように考える人が増えます。

明治時代初期の自由民権運動の流れもあり、1889年に大日本帝国憲法が制定・発布されます。

ドイツの憲法をお手本にしたもので、天皇中心という考え方です。

議会も内閣も天皇のサポート役です。

そしてこのページで最も重要なキーワード「人権」は、法律の範囲内で認められていたのです。

と思いますよね。でも違うんです。

法律さえ作ってしまえば自由を制限することができてしまうのです。

これでは「人間は生まれながらに自由で平等である」とは言えませんね。

・天皇主権
・人権は法律の範囲内

この2点はテスト頻出です！

日本国憲法

しばらく大日本帝国憲法のもとで日本の政治は行われてきましたが、戦争に負けたことで新しい憲法をつくらなければなりませんでした。

それが「日本国憲法」です。

主権者は天皇ではなく国民です。政治を行うのは国民であり、天皇は象徴として存在しており何の権力も持ちません。

天皇は国の代表として、内閣の助言と承認により国事行為という仕事を行います。

それから憲法で基本的人権が保障されているので、大日本帝国憲法のように人権を制限するような法律をつくることもできませんね。

この日本国憲法、改正するための手続きが結構大変です。

憲法改正の発議っていうのは、「憲法変えませんか」宣言みたいなものと思えばいいでしょう。

今まで70年以上に渡り憲法が改正されたことは一度もありません。

確かに軍隊のような訓練を受けていますね。

政府としては、「自衛のための必要最低限の実力」だから、憲法のいう戦力ではないと考えているようです。

解説は以上です！

ここからは復習クイズです。頑張ってくださいね！

クイズは以上です！

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