個別指導塾の教室長ってどんな仕事やるんだろう?
この記事では個別指導塾の教室長のさまざまな仕事のうち、最も重要といっても過言ではない「入会面談」について、700回以上経験してきた現役塾長が解説します。
これから教室長をやってみようと思っている方や教室長の仕事に興味ある方はぜひ参考にしてください。
教室長の1日について気になる方はこちらもご覧ください。↓
入会面談の重要度
教室長の仕事って色々あるんですが、その中でも入会面談はめちゃくちゃ重要です。
なぜ重要か?
・入会しないと経営が成り立たない
・教室長の印象=塾の印象
・塾は信用で成り立つ
塾として長く運営するには一定の生徒数が必要で、その生徒に来てもらうには塾のことを信用してもらう必要があるんですね。
コンビニでお金払っておにぎり買えばすぐに満足感を得られますよね。でも塾ってそうじゃないんです。
結果が出るまでに3か月とか半年とかかかるので、お金払ってすぐ満足にならないんです。
(たまーに「1回授業やったら20点上がっちゃった!」っていうこともありますけどね。)
この塾のシステムしっかりしてそうだし、教室長もいい人そうだから任せてみようかな?でも本当に成績上がるかしら?
このように保護者は期待と信用で契約をします。
「このお金と引き換えに絶対おにぎり手に入る」っていう確証がないまま契約するのです。
だから教室長が信用されないと契約に至りません。
しかも在籍生はいつか必ず巣立っていきますので、毎年何人もの人に新規入会してもらわなければ安定運営どころか存続も難しいのです。
生徒が入会しなければ給料も減っちゃうし、最終的にはつぶれちゃいます。ああコワイ。
そういうわけで入会面談は非常に重要なんです。
入会面談の目的
<塾側の目的>
塾のシステムや理念を理解してもらい、信用を得て入会してもらうこと
いくら入会してほしくても、営業色の強いトークだといけません。
できること・できないことやメリット・デメリットをきちんと説明したり、実績を伝えたりして信用してもらえるようにします。
<生徒・保護者側の目的>
良い塾か見極め、入会するかどうか判断すること
毎月2万~4万の出費をするのですから、絶対に失敗したくないですよね。
「ここなら大丈夫!」
「きっと成績が上がる」
と思える塾に任せたいと思うはずで、それを入会面談や体験授業で判断します。
どのように話せば目的が果たせるか
ポイントは次の通りです。
・ニーズの汲み取り
・共感
・解決策の提示
「いい塾ですよ~」って売り込もうとすると、どうしても自分の話が長くなっちゃうんですよね。でも塾探している生徒・保護者って不安や不満を抱えてきます。教室長は不安・不満の元を探るためによ~く話を聞く必要があります。
システム説明なんかはチャチャっと終えて、
「何で困っているんだろう」
「どうなりたいと思っているんだろう」
という視点でヒアリングをしていきます。
うちの子結構時間かけて勉強しているんですけど、なかなか結果に表れないんです…
という話があったとすれば、
「勉強時間に比例した結果が欲しいのだ」
「効率よい学習方法が知りたいのだ」
と判断することがニーズの汲み取りです。
なるほど。そうすると効率よい学習の仕方を身につけて、学習時間に応じた成果を出せるようになりたいですよね!
これが共感です。
ノートまとめをすごく時間かけてやっちゃうタイプのようですので、要点だけをうまくまとめる方法を指導すれば時間の使いかたが上手になるかもしれませんね。
これが解決策の提示です。
このような話し方により信用を得やすくなり、入会に結びついていきます。
まとめ
塾という商売は信用第一です。
その「信用を作り出す」のが教室長の仕事の一つです。
入会面談で信用を得られるかどうかはその教室にとって死活問題です。本部研修でも入会面談の練習にはかなりの時間を割きますね。
ここまでの話を読むと
「入会させるのが仕事なのかー」
と思うかもしれませんが、入会したあとにきちんとした指導により成果を出して、さらに信頼度を高めていかなければならないのは言うまでもありません。
「あの塾長最初だけうまいこと言いやがって!全然成績上がらないじゃないか!」って思われてしまったら生徒減っちゃいますからね。
以上、入会面談の仕事内容の解説でした!