「担当生の英語の成績が上がらないなー」と思っている塾講師の方
「うちの子の英語の点数どうすれば上がるのかな」と感じている保護者の方
そんな方たちに、ウチの塾での成功事例をお知らせします。
定期テストで得点を上げる方法
結論から言いますね。
教科書本文の暗唱
これだけです。本当にこれだけです。
中学2年 K君の事例
K君は中学1年の英語のテストで得点が下がり続けていました。
1年の学年末テストの得点は25点。
これはマズイと1年の終わりに入塾。
彼は決して理解力が高いタイプではなく、何なら国語力にも若干不安があるタイプでした。
しかし彼にはやる気がありました。
Kくん。点数上げるために何でもやるって言うなら、ちょっとしんどいけどあることをやってみようと思うんだ。
なんでもやります!絶対点数上げたいです!
ホントに頑張れる?
はい!絶対やります!で、何やるんすか?
教科書のテスト範囲の本文全部覚えよう!
え!?マジすか…
マジ・マジ反乱だよ。笑
※マジマジ反乱について気になる方はこちら(Wikipedia)
それからというもの、K君は授業がない日も毎日自習に来ては本文を覚えるという生活を続けました。ある日にLesson1の1ページ目の半分を覚えたら、次の日にはLesson1の1ページ目を全部覚えるというように。
毎日その日覚える分をノルマとして出し、覚えたら声に出して言ってもらうことを繰り返しました。(これかなり重要です。)
この時の彼はおそらく「You played tennis.」を疑問文にしてみてって言ったら平気で 「Are you play tennis?」とミスしちゃうぐらい文法はガタガタです。
でもいいんです。
まずは正しい文章を頭に叩き込んで言えるようにしちゃうのです。
彼には本当に根性があって、2年生の1年間これをやり通しました。
その結果…
1学期中間30点台
→1学期期末40点台
→2学期中間50点台
→2学期期末60点台
→2年学年末で80点!
と大きな伸びを見せてくれました。
点数を取れていない原因とは
テストで点数が取れない原因にはいくつかあります。
単語を覚えていない
これはわかりやすいですね。
単語を書かなければならない問題では、正確に覚えていなければ1点も取れません。
前述のK君は単語暗記よりも先に本文の暗唱をしてもらっていました。
文法を理解していない
これもイメージしやすいと思います。
「be動詞を使った文章で疑問文を作ろうとしたらbe動詞を前に持ってくる」っていうルールを知らなければ「疑問文作りなさい」という問題に答えられません。
文法は理解しているが、活用する練習が足りていない
be動詞の疑問文のルールを言ってもらうと「be動詞を前に持ってくる!」と言えるのですが、一般動詞との区別ができていなかったり、時制でミスしたりするパターンです。
これは結構できる生徒でもよくあることで、英語が苦手な生徒だと相当練習してもミスがなくならないこともあります。
個別指導の授業の中では、その都度「これは注意すべきパターンね」「あなたはこういうミス出やすいから気を付けよう」と指導するのですが、改善に時間がかかる場合もあります。
正しい音で覚えていない(音読の不足)
言葉なので音にしないで覚えるのはよくありません。
リスニングの問題で全く戦えませんし、音とセットで覚えないと単語や文章が暗号の羅列のように見えてしまいます。
表現を覚えていない
例えば「Nice to meet you.」って、文法理解したら言えるようになるものでもないですよね。
定期テストではそういう表現などがよく聞かれます。
脳内に基本文のストックがない
例えば「I have a few books.」の主語をHeに変えてって問題があるとします。
「Heだからsつけなきゃ」
「haveをhavesにすればいっか」
「いや待てよ、havesとかないんじゃなかったっけ?」
「そういえばhasにするんだった!」
苦手な生徒はこういうことを考えながら解くんですね。
問題を解くときに何個か過程があるとその分ミスが出やすくなります。
その時に「He has a ball.」っていう文章が頭の中に入っていれば、迷う部分が少なくなり、ミスが減ります。
読解の練習の不足
定期テストだと初見の文章読解とかでない場合もありますが、入試や実力テストで得点しようと思うと読解はしっかり練習しておく必要があります。
ただし、上述の部分をしっかり固めてからでないと成果が出にくいです。
なぜ英文の暗唱が有効なのか
できない原因を一つひとつ潰していってもいいのですが、苦手な生徒は何かに力を入れると他が疎かになることが多いです。
しかし本文の暗唱を行うと単語、基本文、表現のインプットや文法のアウトプット、音読の練習までいっぺんにできちゃうのです。
つまり効率よく必要な学習をしていることになるのです。
(やりきるのに気合が必要なんですけどね。)
これは英語が苦手な生徒に有効であるだけでなく、70点から90点を狙う場合などにも有効です。
実際、結構難しい教科書を使っている私立中学校の生徒が、60点台からなかなか抜け出せなかったのがコンスタントに9割をとれるようになった事例もあります。
力のない個別指導塾講師などは、「文法を説明してその練習問題を解かせるだけの指導」になってしまっています。
点数を上げるために講師がすべきなのは、しっかりインプットできるよう管理し、覚えたかどうか妥協なくチェックすることです。
この記事によって少しでも点数が上がることがあれば幸いです。