こんにちは!個別指導塾の現役塾長です。
この記事では中学1年で学習する「物質・気体・水溶液」の理解を深めることができます。
入試や定期テストに必要な基本部分を解説し、その後クイズで復習することができますので、ぜひ有効に活用してください!
要点のまとめ
【ガスバーナーの使い方】
・上が空気調節ねじ
・下がガス調節ねじ
・点火の順序
①両方のねじが閉まっているか確認
②ガスの元栓を開く
③マッチに火をつける
④ガス調節ねじをゆるめて点火
⑤ガス調節ねじを回して炎の大きさを調節
⑥空気調節ねじをゆるめて青い炎にする
☝「空気・ガスどっちだっけ?」ってなってしまう人が多いです。ガスの元栓に近いほう(下)がガス調節ねじと覚えましょう。
☝順序はよく問われます。消火の順序は点火の逆と覚えればよいでしょう。
【金属の性質】
・みがくと特有の光沢(金属光沢)
・電気や熱をよく通す
・引っ張るとのびる(延性)
・たたくと広がる(展性)
☝上の性質はすべての金属に当てはまりますが、「磁石にくっつく」のは鉄、ニッケル、コバルトなど限られた金属だけですので、すべての金属に当てはまる性質ではないことに注意しましょう。
☝逆に「これらの性質を持つ⇒金属である」は成り立ちません。例えばケイ素の単体は金属光沢がありますが、金属ではありませんし、黒鉛(炭素)は電流を流しますが金属ではありません。
【密度】
・一定の体積あたりの質量を密度という
・単位はg/㎤
・求め方は、密度=質量(g)÷体積(㎤)
☝「体積あたりの質量って何?」って思う人は、「どれだけギュっと詰まっているかを表した数字」と思っておけばいいでしょう。数字が大きいほどギュっと詰まっているので重たいと。
水の密度はふつう1g/㎤(本当は4℃で1でそれ以外ではもう少し小さい)ですので、密度が1より大きいとその物質は水に沈みます。例えば鉄の密度は7.87g/㎤で、アルミニウムは2.70g/㎤です。
ある物質の体積が20㎤で、質量が60gだとすると、
60g÷20㎤=3g/㎤
と密度を計算することができます。
また、プラスチックにはいろいろな種類があり、水に浮くものも沈むものもあります。ペットボトルに使われているポリエチレンテレフタラート(PET)は密度が1.38~1.40g/㎤ですので沈みます。
【有機物・無機物】
・有機物=燃えて二酸化炭素と、水ができる、炭素を含む物質
(例)デンプン
砂糖
ろう
木
・無機物=有機物以外の物質
(例)金属
食塩
水
☝無機物は基本的に炭素を含まないんですが、炭素そのものや二酸化炭素は無機物に分類します。
【気体の集め方】
・左から順に下方置換法、上方置換法、水上置換法
・下方置換法
空気より重く、水に溶けやすい気体を集める
(例)塩素、二酸化炭素など
・上方置換法
空気より軽く、水に溶けやすい気体を集める
(例)アンモニア
・水上置換法
水に溶けにくい気体を集める
(例)水素、酸素など
☝二酸化炭素は水にすごく溶けやすいというわけではないので、水上置換で集めることもあります。上方置換のアンモニアは超頻出です。
【酸素のつくり方と性質】
・作り方
二酸化マンガンと過酸化水素水(オキシドール)
・性質
①ものを燃やすはたらき(助燃性)
②無色・無臭
③水に溶けにくい
・調べ方
火のついた線香を入れ、炎があがるか確認
☝ジャガイモにオキシドールで発生させることもできちゃいます。
【二酸化炭素のつくり方と性質】
・作り方
石灰石(貝殻・卵の殻)に塩酸
・性質
①空気より少し重い
②水に少し溶ける
③水溶液は酸性
④無色・無臭
・調べ方
石灰水を白くにごらせるか確認
☝石灰水に二酸化炭素を吹き込んだときに生じる白い濁りの正体は「炭酸カルシウム」です。炭酸カルシウムは水に溶けないため白く濁って見えます。
【水素のつくり方と性質】
・作り方
亜鉛やマグネシウムにうすい塩酸
・性質
①最も密度の小さい物質
②無色・無臭
③水に溶けにくい
・調べ方
火のついたマッチを近づけ、ポンと音を立てて燃えるか確認
☝金属+酸で発生すると覚えてもいいのですが、高そうな金属(金・銀・銅など)の場合は水素は発生しません。
【アンモニアのつくり方と性質】
・作り方
塩化アンモニウムと水酸化カルシウムを混ぜて加熱
・性質
①刺激臭、有毒
②空気より軽い
③水に溶けやすい
④水溶液はアルカリ性
・調べ方
手であおぐようにしてにおいを確認する
☝アンモニアの溶けやすい、軽いという性質から、上方置換法で集めることになります。
【水溶液】
・溶質=溶かすもの
・溶媒=溶かしている液体
・溶液=溶質が溶媒に溶けた液
☝食塩水で言えば、
溶質=塩
溶媒=水
溶液=食塩水
ということになります。
【溶液の濃度】
質量パーセント濃度=溶質(g)÷溶液(g)×100
(例)80gの水に20gの塩をとかした場合溶液の質量は80+20=100gとなりますので、
溶質20g÷溶液100g×100=20%
ということになります。
要点まとめは以上です。理解できましたでしょうか?
それではクイズで復習してみましょう!
Good Luck!
中1理科 物質・気体・水溶液クイズ18問
解説・クイズは以上です!