この記事では「明治維新」について、クイズを出題しています。
クイズの後には解説や、テスト・入試に出やすいポイントのまとめもありますので、ぜひ参考にしてください!
知識に不安がある人は先に解説を読んでからクイズに挑戦すると定着しやすいと思います。
それではいってみましょう!Good Luck!
解説・ポイントまとめ
【明治の始まり】
・五箇条の御誓文(1868年)
=世論を尊重しよう、外国と交流しようという新政府の方針
・版籍奉還(1869年)
=大名に土地(版)と人民(籍)を返させた出来事
・廃藩置県(1871年)
=江戸までの藩を廃止し、府・県を置く
☝五箇条の御誓文と五榜の掲示は両方「五」なので間違えやすいですね。五箇条の御誓文は公家や大名に向けて示された方針で、五榜の掲示は民衆に対して「放火とか強盗禁止!」や「キリスト教禁止!」などの禁止事項を示したものです。
【富国強兵】
・学制(1872年)
=6歳以上の男女すべてが小学校教育を受けることとした
・徴兵令(1873年)
=20歳以上の男子に兵役の義務→みんな嫌がって各地で一揆
・地租改正(1873年)
=米で納めていた税を、地価の3%分の現金で納めさせるようにした
→これも各地で反対一揆が起き、後から2.5%に
☝「富国強兵」というのは、「経済を発展させて軍隊を強くしよう」という国の考えです。欧米と対等な関係になるためには国を強くしなければならないと考えたわけです。
「ちゃんと教育すれば産業が発展するはず!」
「兵隊集めるぞ!」
「税収を安定させるぞ!」
このように考えたんですね。
【殖産興業】
・官営模範工場
=欧米の技術を導入し、国がお手本となる工場を作った
・鉄道開通(1872年)
=新橋-横浜間に開通
・北海道の開拓
=開拓使、屯田兵
☝富国強兵の「経済を発展させるぞ」の部分を、より具体的にしたのが殖産興業です。
官営模範工場で一番重要なのは富岡製糸場(群馬県)です。
「開拓使」は開拓のための役所で、「屯田兵」は開拓をした兵士のことをいいます。
【士族の反乱】
・明治六年の政変(1873年)
=征韓論を主張した西郷隆盛や板垣退助らが政府を去り、大久保利通が政府の中心となる
・西南戦争(1877年)
=西郷隆盛を中心に鹿児島で起きた反乱
藩閥政治とかいって薩摩藩とか長州藩の人たちばっかりで国を動かしてるじゃん!
そんなのは不満じゃ!
帯刀もできなくなるし、武士の特権ないじゃん!
そんなのは不満じゃ!
という感じで武士たちは不満を持っていて、西郷さんなどはそんな武士たちに「朝鮮半島を攻めることで戦いという仕事を与えよう」(これが征韓論)と考えたんですが、政府に反対され、最後には西南戦争という大反乱を起こします。しかし徴兵令で強くなった新政府軍に鎮圧されてしまいます。
【自由民権運動】
・民撰議院設立の建白書(1874年)
=板垣退助が中心となって提出された、「国会作ってお願い書」
・国会期成同盟(1880年)
=全国の民権派代表が大阪に集まって結成
・国会開設の勅諭(1881年)
=10年後に国会を開く約束
①国会を作ってくださいというお願いを提出する
②国会作ってほしい人たちのグループができる
③政府が国会を作ることを約束する
という流れですね。
このような、国会を作って国民の意見による政治を求める運動が自由民権運動です。
この動きの中でできた2つの政党は重要ですので覚えましょう。
①自由党 党首:板垣退助
②立憲改進党 党首:大隈重信
【大日本帝国憲法】
・1889年発布
・主権は天皇
・国民の権利は「法律の範囲内」で認める
☝大日本帝国憲法と日本国憲法の違い
大日本帝国憲法 | 日本国憲法 | |
---|---|---|
発布・公布 | 1889年 | 1946年 |
主権 | 天皇 | 国民 |
人権 | 法律の範囲内 | 憲法で保障 |
【帝国議会】=国会
・衆議院と貴族院の二院制
・第一回衆議院選挙で投票できたのは約1.1%
貴族院⇒皇族・華族や天皇が任命したもので構成
衆議院⇒選挙で選ばれる
ようやくみんなが求めてきた国会ができますが、実は投票できる人がかなり限られた選挙でした。
直接国税15円以上、25歳以上男子という条件を満たす人だけに選挙権が認められました。
その後は以下のように選挙権を持つ人が増えていきました。
1925年 普通選挙法 25歳以上男子全員
1945年 婦人参政権 20歳以上男女全員
2016年 公職選挙法改正 18歳以上男女全員
以上です!